お孫ちゃんとおうち英語:3つのアイディア

どんぐりばぁばの中高時代の友人で、孫をあずかる方が増えています。お孫ちゃんを預かるときに何をして遊んだらいいか、ネタもつきてきて悩みますよね。「おすすめ玩具はどれ?」「どんなことやってる?」とママ友ならぬ「ばぁ友」にラインで相談するのはしょっちゅうです。

くぬぎちゃん

お隣のおばあちゃまがお孫さんを預かるときに、何か目新しいことをしてみたいっておっしゃっているのですが

どんぐりばぁば

いろいろトライしたいですよね。たまに「おうち英語」に取り組むのはいかがでしょう?

目次

海外でも孫を預かる祖父母が増加

Di Gessa, G., Zaninotto, P., & Glaser, K. (2020). Looking after grandchildren: Gender differences in ‘when,’ ‘what,’ and ‘why’: Evidence from the English Longitudinal Study of Ageing. Demographic Research, 43, 1465–1482. https://doi.org/10.4054/demres.2020.43.53

どんぐりばぁばの周りでも孫を預かる友人が増えていますが、この傾向は、Di Gessa先生グループによる研究*によると、世界的なトレンドのようです。イギリスでは56%の祖父母が、欧州では58%の祖母(49%の祖父)が、またオーストラリアでも多数の祖父母が孫の世話を日常的にしています (Di Gessa, Zaninotto, and Glaser, 2020, p.1468)。

この傾向の背景には、平均寿命が延びて孫と過ごす機会が増えているからだそうです。また学校が休みになる期間は孫ケアに取り組む祖父母の数はさらに増えているとのこと。以下は孫を預かるときの保育内容ですが、多岐にわたります(同, p.1471)。

  • 教育施設への送迎
  • 親が仕事から戻るまでの保育
  • 病気などの緊急事態への対応
  • 孫を泊める
  • 一緒に遊ぶ
  • 食事の用意
  • 宿題の対応
  • 親を休ませる

(*Di Gessa先生グループのご研究を引用させていただいたことに謝意を表します)

研究の最後に、孫保育にたずさわる祖父母の数が増加中というデータの提供が、今後の具体的な支援策につながると締めくくっています。

孫ケアする高齢者の存在は以前から注目されていて、どんぐりばぁばが6年前に飯田橋のアンスティチュ・フランセで仏語を習っていた時、毎回読む新聞ネタの一つが「祖父母が孫ケアのためにパリに移住」という記事だったことを覚えています。祖父母が孫保育の戦力になってきたのは、2017年くらいから始まったトレンドでしょうか。

2023年現在どんぐりばぁばは英国で孫サポート中なのですが、教員のストのために学校をお休み中のお子さま方をケアするおばあちゃまのお姿を、あちこちでお見掛けします。

「質の高い保育」は結局誰もができる「言葉掛け」

孫を預かる時、送り迎えして食事させて遊んでネンネしてとテンテコマイではありますが、可能であれば質の高い保育をめざしたいですよね。質の良い保育とは何を指すのでしょうか。

質の高い保育をされた子は6歳の注意力と記憶力が高い

Sylva, K., Stein, A., Leach, P., Barnes, J., & Malmberg, L.-E. (2011). Effects of early child-care on cognition, language, and task-related behaviours at 18 months: An English study. British Journal of Developmental Psychology, 29(1), 18–45. https://doi.org/10.1348/026151010×533229

Sylva先生のグループは、質の高い保育であるほど子どもの認知・言語の得点が高くなり、6歳児の時の注意力と記憶力がとりわけ高いと説明しています (Sylva, Stein, Leach, Barnes and Malmberg, 2011, p.9) 。

そうして、質の高い保育とは端的に言うと「保育者が子どもに話しかける言葉の種類の豊富さ」だそうで、例えば、以下のような言葉掛けが好ましいと例をあげています(同,p.22)。

  • 子どもの発声に反応する
  • 子どもに質問する
  • 子どもを褒める
  • 子どもを怒鳴ったりしない
  • 子どもに教える
  • ポジティブに子どもに話しかける

子どもにいろいろな言葉掛けをするのが大事というのは、孫を預かってテンヤワンヤの時はついつい忘れがちなポイントですが、どんぐりばぁばも折にふれて思い出したいです。

小5になると有意差はなくなる

Sylva先生のグループの論文によると、先ほどの「質の高い保育であるほど子どもの認知・言語の得点が高くなり、6歳児の時の注意力と記憶力がとりわけ高い」点は、小5になると質が高かろうがそうでなかろうがどんな教育をされても有意差はなくなることも分かっています。

もちろん、一つの論文の結果にすぎませんし、「注意力と記憶力」だけが子どもの能力ではありません。

ただ、「それなら、少し言葉掛けが足りない日があっても大丈夫かな」と自分に都合よく考えてしまいがちなどんぐりばぁばです。

「おうち英語」にトライ:3つの方法

孫を預かる時何をしているか、ばぁ友に聞いてみました。その中で「おうち英語」につながるアクティビティだけを今回はご案内しますね。

「英語+アクティビティ」のお稽古系

まずは「外に連れて行く系」のアイディアです。お稽古に孫を入れている間「ばぁばは少し休めて楽ちん」というのがばぁ友の感想でした。以下の「英語+希望のアクティビティ」で探すと意外とお近くにもクラスがあるかもしれません。

  • 英語でダンス
  • 英語で体操
  • 英語でリトミック
  • 英語で料理

そうして、帰宅後はレッスン内容をお孫ちゃんに再現してもらうのもポイントだそうです。「おうち英語もできて、『一粒で二度おいしい』アクティビティ」とばぁ友。お孫ちゃんがレッスン内容を披露してくれたら、一緒に歌ったり褒めたりいろいろな声掛けもできそうですね。

お家でばぁばが英会話:どんぐりばぁばのCamblyレッスン感想

次は「お家で学ぶ系」のアクティビティです。お孫ちゃんがまだ小さいばぁ友の場合、本人への英会話レッスンは無理なので、ばぁば自身が英語を習っている間いっしょにお孫ちゃんも同席して楽しまれていました。「ばぁばが英語を楽しむ姿を見せることがいいのよ」「日本語以外の世界を見せるのにぴったり」「お孫ちゃんも英語が好きになっている感じ」とのこと。

どんぐりばぁばも勧められてオンライン英会話サイトCamblyにトライしてみました。良い点と注意すべきポイントがあったので以下ご紹介します。どんぐりばぁばが使ったのはCambly Kidsではなく大人用のCamblyですが、なかなか好きな先生の予約ができなかったこともあって、今はどんぐりばぁばは利用をやめています。

良かった点注意ポイント
幼稚園や小学校で教えている現役教員がいるのでお孫ちゃんを意識した授業をお願いできて「おうち英語」の素地になりそう予約時間ぴったりに始まらず、終了時間は早めに終わる先生がいる
先生のプロフィールが分かりやすく選びやすい。プロフィール背景にお教室風の写真があればお孫ちゃんがいてもたいていOKコンスタントにクラスを予約する必要があるので、消化しきれない予約枠が出がち
現役教員を選ぶと発音がきれいで論理的に話す先生が多い先生の実力を見極める力がコチラ側に必要
オーストラリアの先生なら時差もあまりなく良い時間帯が予約できる人気の先生の予約は取りづらい
授業内容を自動で録画できるのでお孫ちゃんと見返せる「日本人は英語が苦手」と思い込んでいる先生がたまにいる
YouTube(裏技英語Atsueigo)さんの15分無料クーポンを使えば15分無料。2つ同時に使用すれば30分無料でトライアルも可能割引キャンペーンを頻繁に展開しているので急いで入会せず待った方がいい
【注】あくまでどんぐりばぁばの個人の感想です

インターナショナルスクール風の英語アクティビティ

他にも「お家で楽しむ系」アクティビティでは、「英語の歌を流しながらいっしょに歌う」「クラフトを作る」などいろいろ取り組めそうですね。詳しくはインターナショナルスクールの授業をお家で再現するイメージのご提案をしていますのでご覧ください。一つのお題を8回使い回しできるので一週間は遊べます。

まとめ

お家で孫を預かる時に心掛けたい点は、「いろいろな声掛けをする」「たまにはおうち英語にトライ」でした。おばあちゃま・おじいちゃまご自身も楽しんでお孫ちゃんと接したいですね。

ご実家にお孫ちゃんを預ける時にも「おうち英語」をセッティングしてみてはいかがでしょう。

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